−画像、文章等の著作権について−


1.著作権
 掲載されている画像や文章につきましては、基本的には作成者である波田善夫および投稿者に帰属します。同時に、本サイトは岡山理科大学の経費により運営されているので、単に個人で運営しているサイトとは異なった背景があります。すなわち、サーバーやデジタルカメラ、データ管理などのハードとともに、関係するソフトや人件費・旅費なども大学経費に立脚している部分があるわけであり、本サイトの内容に関しては、運営・管理者が一義的な責任・権利を保有しているものではありますが、大学も著作権の一部を保有していると解釈されるべきものであると思われます。従いまして、掲載されている画像等の利用に関しては、著作者とともに大学の認証が必要である場合があります。

2.画像・文章の利用・提供について

 ○基本的に、画像は提供しないことにします(たくさんのプロポーズがあり、対応が大変だからです)
 ○当方が興味を持てるような面白い企画に関しては、有料にて対応することがあります。
 ○狭い意味で、教育の現場や自然観察の場では、無料で使用できます。


背景説明
提供依頼に対応できません
 たくさんの方がアクセスしていただき、画像の提供依頼も急増しています。「私たちは自然保護団体で、利益を得ていません」といった画像提供プロポーズが急増しているのですが、まさしくそのような団体であるのかどうか、確認するための手間隙が結構大変です。また、気分を害さないように断るための返信を書くのはさらに大変です。最近の仕事環境ではそのような時間を作ることが困難な状況になっていますので、基本的に狭義の教育と自然保護・自然理解以外に関しては、画像を提供することを停止いたします。
 最近の画像提供依頼では、首を傾げたくなるような事例があります。「自然教育のために作るパンフレットに画像を無償提供して欲しい」・・・・?印刷費は予算化されていらっしゃるわけですよね? 予算は取れたのですが、画像をそろえる予算が十分にないのです。 ?買えば何十万、ネットで拾ってくればタダということでしょうか?・・・・
 積極的に援助したい、すばらしい団体もあるのでしょうが、残念ながら不審な物件が混ざっているために対応に相当の時間を割くことになってしまいました。ということで、基本的に画像提供を行わないという方針にいたします。

画像提供依頼者のワガママ度
 画像が欲しいといってくる人のほとんどがそうですが、自己主張はすれど他人の権利にたいして配慮しません。困ったものです。クレジットを入れますから、とかこの程度なら支払いできますとかなどの条件を最初から提示してくる人は非常に少ないのです。「画像を使うことを考えています」 ?「どんな内容ですか」? 「自然に関するパンフレットを作ります」 ?「どの画像を使いたいのですか?」 「今、検討しています」 ?「印刷されるのでしたら有料ですが」 「予算がないので・・・・どれくらいでしたら提供していただけます? 1枚1000円でお願いしたい」 ・・・・その後かなりの枚数の元ファイルを要求されました。うまくいけばすべて無料でという意図がアリアリでしたので、最終的には断ってしまいました。時間の浪費!。無料で使いたい! という要求はよくありますが、「クレジットを入れるので、無料で使わせてください」という申し出はほとんどありません。自らの要求ばかり・・・・中には無制限に画像を使用させろと解釈できる内容の文章が送られてきます。恐ろしいです。
 メールなどの問い合わせで、返事がないのは提供拒否であると察してください(何度も電話をかけないでください)。

パンフレットは自然を愛する人が作って欲しい
 ウエブ上には画像があふれており、これらを利用してパンフレットなどを作成したい状況はわかります。流れている情報・画像を編集する事によって、簡単に成果物を作成することが出来るようになってきました。しかしながら、安易な画像の利用は困ったことだと思っています。
 国交省などで自然を対象としたパンフレットや冊子を作る業務が多数発注されているようです。このようなパンフレット等の作成は、自然をよく知っている人達によって作成されるべきであると考えます。すでに豊富な画像と情報・経験と知見を持った人達あるいはその集団としての会社が受注すべきです。逆に言えば、極ありふれた植物の画像すら保有していない、あるいは画像を調達できる人脈を持っていない会社が受注すべき仕事ではありません。自然を愛する事を呼びかけるパンフレットや冊子は、自然を愛している人によって作成されなければなりません。

パンフレットや冊子に必要な画像を撮影する過程で、自然を知ってみませんか?
 安易にネット上に流れている画像で構成せず、自らカメラを抱えて歩き回ってみませんか? 画像を撮影する努力の中で、解説文は自分の言葉で書くことが出来るようになるでしょう。図鑑などでは記載されていない、その場に合った情報などを記述することが出来るはずです。自分で画像を調達する作業が自然を知る作業になるはずです。対象となったその場所の生育・生息状況の画像を自ら撮影し、その場所のパンフレットを作成しましょう!
 ネットで拾った画像と図鑑に書いてある植物の特徴だけのパンフレット、おもしろくないですね。触ったら痛いとか、どこの河原にたくさんあるとか・・・全国版の解説書の要約ではなく、自分の経験に基づいた、その県の・その川の・その場所のパンフレットを作りましょう。

自然好きの企業を育てたい
 自然をよく知っている人、理解しようとする姿勢を持った人そしてその集団としての企業を育てたい。身近な植物の画像すら持っていない企業は、自然を解説する業務を受注しないでください。通り一遍の全国版といったパンフレットしかできないでしょう。そんなもので自然好きの子供が育つはずはありません。クライアントはそのような企業に業務を発注しないでください。本当に優秀な技術者がいる会社を選んでください。
 自然を理解している企業がたくさん出来ることを望んでいます。自然に関する知見と経験で生活できる時代が来なくてはいけません。動植物を題材にした写真家もいます。ネット上の画像を簡単に提供することは、このような自然を糧にして生計を立てている人達の生活基盤を喪失させてしまう懸念があります。情報の価値を改めて考えなければなりません。優れた情報は、有料であることが必要でしょう。

余談



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