タンゲマル Echinopsis eyriesii (サボテン科 エキノプシス属
 タンゲマルは南米原産のサボテンで、短毛丸。栽培しやすいサボテンで、各地で栽培されている。暖地では露地でも越冬できるので、大きく株になったものも見られる。6月から8月にかけ、直径10cmほどの白い花を咲かせる。夕方から咲き始め、1日で花の命は終わる。
 美しい花であるが、じっくりと眺めると、なんともすごい数の雄しべである。花筒の入り口の周辺に一列の雄しべ。これで十分ではないかと思われる数があるが、さらにその内部にハブラシのような雄しべ群がある。雌しべの柱頭は10本に分かれており、受精を確実にするぞ!といった意気込みを感じてしまう。白い花は夜でも良く目立つ。もちろん香りもあり、砂漠という厳しい環境の中での夜間の昆虫の飛来を期待しているわけである。少ないチャンスに最大限の対応ということであろうか。
短毛丸長い柄を持つ花
美しい花:香りもあるものすごい数の雄しべ


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