アカガシワ Quercus rubraブナ科 コナラ属 落葉ナラ類)
 アカガシワ(アメリカンオーク)は北アメリカ東部に生育する落葉高木。樹高は30mにもなり、ボストンでは公園や街路樹として普通に植栽されていた。葉は長さ20cmほどで羽状に深裂して裂片の先端は尖った鋸歯に終わる。両面ほぼ無毛。ドングリは長さ2.5cmほどで比較的大きく、殻斗は浅い。ヨーロッパやアメリカのコナラ属植物の葉は深く切れ込んでおり、日本の楕円形の葉とはかなりイメージが異なる。図鑑ではよく似た葉の種があるが、分布や殻斗などから、アカガシワに同定してよかろうと思う。英名では American red oak、red oak、 northern red oakなどと呼ばれている。赤は紅葉の色であり、赤く紅葉する樹木が少ない北アメリカでは、赤色が目立つのであろう。 紅葉を見てみたいものである。
アカガシワ Quercus rubra
大学構内に植栽されたアカガシワアカガシワの街路樹
アカガシワの葉葉の裏面
アカガシワの堅果アカガシワの樹皮
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