アメリカデイゴ Erythrina crista-galli (マメ科 デイゴ属
 アメリカデイゴはアルゼンチン、ブラジルなどの南米原産の落葉広葉小高木。最初に出会ったのは中学校の修学旅行、南九州の旅であった。フェニックス、ビロウそしてアメリカデイゴ・・・南国らしい風情をかもし出す代表的植物であり、特にアメリカデイゴの赤い花には強烈な印象が残った。関東地方以南の温暖な沿岸に植栽されている。
 アメリカデイゴは街路樹や公園などに植栽されることが多い。街路樹では刈り込まれることが多くあまり高くならない。公園で放置されても数m程度の高さではないかと思う。伸びる枝は元気がいいが、長持ちしそうではない。花は6月から10月にかけてが盛りであるが、霜が降りるまでは咲き残るのだろうと思う(この画像は11月の中ごろ)。葉は3小葉からなり、霜が降りるころになるとほぼ落葉し、荒々しく割れた樹皮と太めの枝が目立つ樹形となる。冬枯れの姿は調和と繊細さに欠けて、日本の木らしくない。
 和名はアメリカデイゴのほかに海紅豆(かいこうず)の別名があり、英名は Common Coral Tree 白いさんご礁と青い海、そしてアメリカデイゴの赤い花はよく似合う。
アメリカデイゴの花序アメリカデイゴの花
アメリカデイゴの葉アメリカデイゴの樹皮
Tada様のご指摘により、原産地を訂正(2007/10/11)
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