アオツヅラフジ Cocculus trilobus (Thunb.) DC. (ツヅラフジ科 アオツヅラフジ属
 アオツヅラフジは木本性の落葉ツル植物であり、北海道から南西諸島、朝鮮・中国・フィリピンなどに分布する。和名の「アオ」は緑色を意味しており、植物名で使われる場合は、色を示す場合と常緑か落葉かを意味する場合がある。アオツヅラフジの場合は、落葉であるので、1年目の茎が緑色であることによるのであろう。カミエビとの異名もある。こちらは神の海老蔓との意味だという。
 木本性のツル植物とはいえ、太いものを見たことが無い。長くなって高木に達することは無く、低木にからむ程度のツル植物である。秋になるとブドウに似た果実が稔る。葉の形はツル植物でよくあるように、変化に富んでいる。まるでヤマノイモと間違ってしまうような3浅裂するものから、三角形〜広卵形まである。アオツヅラフジの茎には短毛がたくさん生えており、目印となる。
アオツヅラフジ Cocculus trilobus (Thunb.) DC.
アオツヅラフジ Cocculus trilobus (Thunb.) DC.茎は下向きの毛が多い
アオツヅラフジの花序アオツヅラフジの花
アオツヅラフジの果実秋の果実
丸い葉三角形の葉
鉾形の葉葉の裏面(有毛)
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