ユーカリノキ(ユーカリプタス・ビミナリス)
 Eucalyptus viminalis (フトモモ科 ユーカリノキ属)
 ユーカリノキはオーストラリア南東部、タスマニア原産の常緑高木。コアラが食べる木として有名であるが、たくさんの種類があるそうで、詳細な同定は困難。全ての種類がそうであるかはわからないが、痩せ地にもよく生育できるので、世界的には伐採跡の植林や治山回復などにも植栽されている。樹高は原産地ではずいぶんと高くなり、ここに掲載した種は記録上の最高記録は89mだそうである。90mの高さは25階建ての高層ビルの高さに相当する。日本ではこれほど高くはならないが、も30mクラスは多いのではないかと思う。ユーカリノキは樹皮が剥がれ、新しい樹肌は美しいが古い樹皮が垂れ下がってみっともない。4〜5月、葉腋に直径3.5cm程の雄しべの目立つ白い花を付ける。葉は厚い革質で裏表の区別が付きにくく、両面粉白緑色で、形は幼木と成木で大きく異なる。若い枝では丸い葉が対生し、花を付ける枝では細長い鎌状に曲がった半月状の葉が互生する。植物体には香油を多く含み、ユーカリ油として防腐剤や殺菌剤、香料などとして使われている。
ユーカリノキ;約50年生剥がれた樹皮が付いている樹幹
ユーカリノキの葉
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