イシミカワ Persicaria perfoliata (タデ科 イヌタデ属)
イシミカワは日本全国に分布する一年生のツル植物。湖岸など、やや湿り気のある場所によく生育する。ママコノシリヌグイと同様に、鋭い棘があり、他の植物に引っかかりつつ生長する。両者を比べるとイシミカワの方がより棘が鋭いように思う。
花は目立たず、花冠はない。果実が稔ると萼がコバルトブルーとなり、よくめだって美しい。結局、この仲間は萼が長期にわたって色を保っているわけである。堅そうに見えるがつぶすと果汁を含んでおり、柔らかい。
イシミカワとは、おもしろい名前である。「石見皮」であるとする説もあるようであるが、にわかには納得しがたいが、さりとて適切な解釈も難しい。