カワラサイコ Potentilla chinensis (バラ科 キジムシロ属
 川原の公園の縁に黄色の花が咲いていた。オッタチカタバミと思って通り過ぎたが、花が大きいので、思い直して近寄ってみると久々のカワラサイコであった。カワラサイコは名前のとおり、砂礫地に生育する多年草。本州・九州に分布し、朝鮮・中国・モンゴルなどにも分布するとの事。分布からは、気温というよりも乾燥地への適応ということになる。
 茎は地表を這って広がる。葉は小さく分かれた羽状複葉で、裏面は毛が生えて白色。毛は乾燥への適応であろう。花は6月から8月に咲き、黄色。近年は河川の様相が変わり、砂礫の川原がずいぶんと少なくなってしまった。生育立地が少なくなってしまい、絶滅危惧種に指定されることも多い。岡山県では、準危急種に指定している。
カワラサイコ Potentilla chinensis
カワラサイコカワラサイコ Potentilla chinensis
カワラサイコの葉
葉の表葉の裏面
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