ワレモコウ Sanguisorba officinalis (バラ科 ワレモコウ属
 ワレモコウは北海道から九州、中国からシベリア・ヨーロッパに広く分布する多年草。田園地帯の路傍や山地の草原などに生育する。地下に太い根茎があり、これから根生葉を生じる。初夏に茎を出して高さ1mほどになり、上部は枝を出してそれぞれの先端に穂状の花序を形成する。花期は8月から10月。花序は暗紅色で、上部から咲き始める。花弁はなく、萼片は4枚で暗紅色、雄しべは4本。花弁のある花は短期間に色あせてしまうが、ワレモコウのように花弁がなく、萼が花の彩りとなっている花では、長くその色が残る傾向がある。ワレモコウも秋遅くまで咲いているように思えるが、実際には花は終わっており、萼のために花序であるように思えるだけである。
 根生葉は5〜11の小葉からなるが、茎に付く葉は上部のものほど小葉の数は少なくなる。小葉は長さ2.5〜5cmで、荒い鋸歯がある。
ワレモコウの花序ワレモコウの茎葉
上画像の開花部の拡大ワレモコウ

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