アワブキ Meliosma myriantha (アワブキ科 アワブキ属)
 アワブキは本州から九州に分布する落葉高木。高さは10m程までで、あまり高くならない。水分を得やすい谷筋などに生育することが多く、材も水分を多く含んでおり、この木を燃やすと切り口から泡が出るので、「泡吹き」という名前となっている。本州・四国・九州に分布するが、岡山県では雨量の少ない沿岸部では少なく、雨量の多い中北部に生育する。分布域は暖温帯の中部から上部ではないかと思う。
 葉は長さ8〜25cmであり、比較的大きな葉である。葉脈は整然としており、本種の特徴の1つである。図鑑には、表面は脈を除いて無毛と記載されているものもあるが、撮影した画像では微小な毛が散生しているのか、あるいは腺があるのかもしれないと思う。裏面には褐色の毛が全体にあり、特に脈上には多い。葉柄から若枝にも毛がある。6〜7月に円錐花序を形成し、白黄色の花を咲かせる。秋に果実は赤色に熟すとのこと。
アワブキ Meliosma myriantha
アワブキの若木アワブキの黄葉
アワブキの葉
葉の表葉の裏面
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