ノダケは東北以南の湿った草原に生育する、草丈1mを超える大型の多年草。秋に暗赤紫色の花序をつける。暗赤紫色の花序は、白い花が多いセリ科ではよい区別点である。
ノダケは林縁や湿原の周辺などの湿った草地、小川のほとりなどに生育することが多い。多少なりとも草刈がなされるような場所が好きであると思う。花序や茎が紫色を帯びる点は特徴的。香りが強く、民間薬にも利用されているようだ。花にはよく昆虫が飛来しており、アリもよく来訪している。蜜の分泌も盛んなのであろう。世界的には朝鮮・シベリア・ベトナム・中国・台湾などに分布する。 |