オオバキスミレ  Viola brevistipulata (Franch. et Savat.) W. Becker 
 ( スミレ科 スミレ属 )
 オオバキスミレは本州中北部の多雪地帯に生える多年草。主に亜高山の湿った草地や林縁に生える。本州の日本海側から北海道にかけて分布している、。形態に変化が多く、各地に変種が分布している。中国地方の大山、蒜山、道後山の各山系に稀に生えるダイセンキスミレ var. minor の基本種である。
 やや大型のスミレであり、茎が10から20cmくらい立ち上がり葉を数枚つける。葉は1枚が抜きん出て大きく、あと小さめのが3枚くらい付く。葉は卵円形で、先がやや尖り、縁には小さい鋸歯があり、基部は心形となる。花は初夏に咲き、花弁の色は黄色で、目立つ褐色の模様がある。距は非常に短い。名前は大葉黄菫であり、スミレとしては大型の葉を付けることにちなんでいる。
オオバキスミレオオバキスミレ
オオバキスミレオオバキスミレ

文章・画像:太田 謙
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