モモイロノウゼン Tabebuia pallida (ノウゼンカズラ科 タベブイア属) |
那覇市の公園に薄い桃色の花を咲かせている樹木があった。モモイロノウゼンとのことで、ノウゼンカズラ科のj植物である。花弁は薄く、ややしわがよってやさしい。前回、10月に出会ったときは夕方であったので、なまめかしさを感じたものであった。今回は11月で、前回よりもたくさんの花が咲いていた。周年開花するとの事で、地面にはたくさんの花殻が落ちていた。
花の色はほとんど白色から薄い桃色のものがあり(開花してからの時間かもしれない)、花の中心部に向かって薄い紫色の線があり、中心部はほんのりと黄色を帯びる。葉は厚くて全縁の5〜3小葉からなる。果実はキョウチクトウ科のものに似ている。稔ると裂開して中から翼のある種子群が出てくる。リボンの胸飾りのようでなかなか面白い。
「モモイロノウゼン」で検索してみると、本ページに掲載したおとなしいモモイロノウゼン T. pallida とともに桃色の花を群れ咲かせるT. rosea が引っかかってくる。別種に対して同じ和名が使われており、混同されている。ここでは「琉球の樹木」(大川・林、2016)にしたがって、本種をモモイロノウゼン、花が群れ咲くものをキダチベニノウゼンとしておく。
カリブ海域などの熱帯アメリカ原産で、英語名はCuban Pink Trumpet Tree、White wood, White Cedar, Cuban Pink, Trumpet Tree, Pale Tecoma, Pink Tecoma. |