タチカメバソウ
Trigonotis guilielmi
(
ムラサキ科
キュウリグサ属
)
氷ノ山を鳥取県側から登ると、ブナ帯のトチノキやカツラなどの生育する渓畔林の林床に小さな白い花が咲いていた。タチカメバソウとのこと。和名は立亀葉草であろうが、どこが亀なのか、わかりにくい。ウミガメの甲羅では? との説にやや納得。タチカメバソウは本州、北海道に分布する多年草。渓畔のササが生育していない場所に群生している。地下茎があって、年月とともに移動しながら生育している。柔らかい葉は地下茎の先端から数枚出て、長さ3から7cm。花期は5月から6月。