エゾノコギリソウ Achillea ptarmica subsp. macrocephala (キク科 ノコギリソウ属
 エゾノコギリソウは本州中部以北・北海道、千島・樺太・シベリア東部などの温帯から寒帯に生育する多年草。釧路湿原の観察道を歩いていると見慣れぬキク科植物に出会った。聞いてみるとノコギリソウであるという。ノコギリソウは知っているので、そんなはずはない。北海道の人は「エゾ」を省略する傾向がある。ガイドブックやパンフレットにもエゾを省略しているものが多く、結構困惑してしまう。
 茎は高さ70cmはあったであろう。葉は3〜7cmで細長く、縁の鋸歯はまさにノコギリである。茎だけの状態では、サワギキョウと間違えてしまうかもしれない。花は直径11〜30mmで大きく、てっきり栽培植物の野化ではないかと思ってしまった。茎の先端に総状につき、見事である。
エゾノコギリソウエゾノコギリソウの花
花の拡大葉の鋸歯は、まさにノコギリ

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