ペラペラヨメナ Erigeron karvinskianus (キク科 ムカシヨモギ属
 ペラペラヨメナ・・・・植物名としては、日本人的ではないと思う。何がペラペラなんだろう? 葉が薄いとの説明もあったが、特異的な薄さというわけではないように感じるのだが、どうであろうか。 和名の異名としては、ペラペラヒメジョオン、メキシコヒナギク、ゲンペイコギクなどがあるようです。英語名はMexican fleabane、Latin American fleabane。メキシコムカシヨモギといった訳になるでしょうか。

 英語名でわかるように、原産地はラテンアメリカ。春から秋遅くまでヒメジョオンに似た花を咲かせる。茎は細く、下部で枝分かれし、肥沃な場所に生育するとこんもりとしたクッションを形成して花を咲かせるので、花壇にも植栽される。野生状態で生育が見られるのは、多くは石垣の間やコンクリートの隙間などである。メキシコなどの高温で乾燥する場所が原産地であるから、灼熱の石垣でもしっかりと花を咲かせることができるのであろう。花色は白に始まり、桃色へと変化する。

 ところで、属はムカシヨモギ属となっている。エゾムカシヨモギはあるが、ムカシヨモギという植物は存在しないので、憶えにくい属名となってしまっている。ヒメジョオン属とすればよかったように思うのだが、帰化植物の名前を属名にしたくなかったのであろうか。
ペラペラヨメナ Erigeron karvinskianus
熱海の海岸の石垣に生育するペラペラヨメナ源平小菊とも呼ばれるペラペラヨメナ
フレッシュな花フレッシュな花の中心部
咲き終わりの花種子が稔りつつある(冠毛がある)
ペラペラヨメナの葉葉の裏面拡大
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