シオン Aster tataricus (キク科 シオン属



 シオンは朝鮮、中国北東部(旧満州)、モンゴル、シベリアなどに分布する多年草。日本では観賞用として広く栽培されているが、中国地方から九州にかけての湿地にもともと自然分布があったとされている(小生は見たことがない)。和名は漢名の紫苑をそのまま音読みしたものであるが、厳密には中国の紫苑とは異なるらしい。和名や姿形からして古代の栽培種が野化したもののようにも思えるが、中国北東部から朝鮮半島を経由して中国地方や九州に分布する満鮮要素と呼ばれる種は結構あるので、そのような分布の種である可能性もある。
 現在では庭や耕作地周辺などに生育していることが多く、観賞用に栽培されているものがほとんどである。根生葉は大きく、長さ30cmほどになる。晩夏に1.5m以上にもなる花茎を形成し、頂に多数の淡紫色の花を多数咲かせる。
シオンシオン
 シオンの小さいものにヒメシオンやコジオンという名前が付けられる。これらの種は同じシオン属であるが、これとは別にヒメジョオンがあって、ややこしい。ヒメシオンとヒメジョオンは漢字で書けばともに姫紫苑となってしまう。困る和名の植物の1つである。

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