イワツツジ
Vaccinium praestans
Lamb.
(
ツツジ科
スノキ属
)
イワツツジは亜寒帯の針葉樹林下や林縁に生える、一見したところ多年草のような落葉小低木。本州の高山、北海道、千島列島、ウスリー地方に分布する。地表やコケの這う岩や倒木上に生え、やや安定した立地を好むようである。
地下茎から茎が立ち上がって3枚程度の葉を展開する。茎はあまり高くはならず10cm程度、地下茎がよく伸びて広がる。葉は広楕円形で長さ5cm、幅3cm程度。夏に小型の花を咲かせ、実は秋に赤熟して美しく、あまりおいしくもないが食べることができる。
文章・画像:
太田 謙