ヒイラギモクセイ Osmanthus ×fortunei (モクセイ科 モクセイ属
 ヒイラギモクセイはギンモクセイとヒイラギの雑種であるとされ、公園木や庭木として良く植栽されている。雄株だけが知られており、繁殖は取り木である。葉の形と大きさはキンモクセイに似ており、葉の周辺が棘になっている性質はヒイラギから受け継いでいる。10月に親譲りの良い香りのする白い花を開かせる。花弁は4枚に分かれ、2本の雄しべがある。花の中心には退化した雌しべが見える。葉脈が丈夫なので、葉肉を苛性ソーダで取り去って葉脈だけにしてしおりなどを作った経験のある思い出を持つ人も多いと思います。
注:学名の種小名の先頭に記されている×印は雑種であることを意味する
ヒイラギモクセイの花
花を咲かせたヒイラギモクセイヒイラギモクセイの花は葉腋に咲く
ヒイラギモクセイの花ヒイラギモクセイの花
 ヒイラギモクセイの花は10月から11月のはじめに咲き、ヒイラギの開花期よりも数週間早い。花の形は、ギンモクセイの性質が強く出ているようで、花弁は反り返らない。雄株しかないので、花はすべて雄花。2本のおしべと、中心部に痕跡的なめしべがのぞく。
ヒイラギモクセイヒイラギモクセイ
ヒイラギモクセイの葉表面の拡大葉裏面の拡大(緑の細点がある)
ヒイラギモクセイ棘のない全縁の葉
 ヒイラギモクセイの葉は硬く、鋸歯は棘になっている。ヒイラギモクセイもヒイラギと同様に、時折全縁で棘のない葉が出る。棘のある葉を出している株でも、部分的に全縁の葉をつけていることも多い。両者が混在している場合には、全縁の葉の方が、小さい。このような性質は、ヒイラギの性格を受け継いでいるのであろう。葉の裏面には緑色の点がある。
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