イヌノフグリ Veronica didyma var. lilacina (ゴマノハグサ科 クワガタソウ属



 イヌノフグリは本州から沖縄の各地に生育し、東南アジアにも分布する一年生草本。在来種であるとされているが、古い時代の帰化植物かもしれない。路傍や畑などに生育する。
 同属のオオイヌノフグリの繁茂によって減少しつつある種であるとされており、小生も久しぶりに出会った。路側帯の植え込みやレンガの間に生育しており、生育状況からは古い時代の帰化植物とするのが適切のように思われる。
 イヌノフグリは一見するとオオイヌノフグリに似ているが、花は淡い紫色を帯びており、小さくて目立たない。果実は通常2つが合わさった形になっており、これを陰嚢(古語:ふぐり)にみたて、イヌノフグリの名前をいただいた。オオイヌノフグリの果実よりも丸く、なるほど元祖「犬の陰嚢」である。
イヌノフグリ
イヌノフグリイヌノフグリ

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