クロホオズキ Nicandra physaloides (ナス科 ニカンドラ属
 時折ウオーキングの経路となる用水路脇の路肩にナス科の植物が生えていた。夏には刈り取られたはずで、11月の中頃に高さ40cmほどに回復して花をつけている。回復力がめざましいので、地下部に栄養分の貯蔵庫がある多年草か、と思ったが半耐寒性の一年草であるとのこと。原産地はペルーとのことで、気温が低下しても活性をたもてるのかもしれないし、今年の秋があったかいということかもしれない。

 オオセンナリとの別名もあり、江戸時代に渡来したという。観賞植物として広く導入されているそうで、時に野生化しているし、ネット販売されている。英語名はapple-of-Peru ペルーのリンゴというのは、どんな意味であろうか。ホオズキの果実を青リンゴに例えたのかもしれない。Shoo Fly Plantという英語名のshooは、「シッー」と虫や鳥などを追い払うときに使う擬音だそうで、日本と英語で大変よく似た言葉である。したがって、ハエを追い払う植物という意味になり、そのような物質がふくまれているとされる。 葉に黒い突起があり、なんだかハエを追い払う効能をもっていそうなイメージである。
用水路のほとりに咲くクロホオズキ用水路のほとりに咲くクロホオズキ
クロホオズキの花クロホオズキの花
花の中心部葉
葉の表面拡大葉の裏面
果実果被の中の果実
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