タマネギ Allium cepa (ヒガンバナ科 ネギ属
 タマネギはペルシャ原産の多年草で明治初期に導入された。現在では食卓に欠かせない食材であるが、日本における歴史は比較的新しい。地中海からペルシャ地域の草本の多くがそうであるように、秋から葉をのばし始め、春に花を咲かせる。比較的寒さに強いので、温暖な地域ではイネを収穫した後に苗を植え、春に収穫する作物であり、北海道などでは夏に栽培される。古くから薬効があるとされており、最近では血液をサラサラにする効果があることで話題となった。
タマネギ Allium cepaネギボウズをつけたタマネギ
タマネギの葉の基部葱坊主
葱坊主タマネギの花
収穫直後のタマネギ(畑で乾燥する)タマネギの保存
 タマネギの花は「ネギ坊主」と呼ばれるように、球状の花序を形成する。近寄って見ると、花弁に見えるものは6枚あり、雄しべも6本である。花序の付いている緑の円筒部分は、茎であることになる。葉も同様に円筒状である。食べる部分は葉の根本が肥大したものであり、葉を食べていることになる。

 タマネギは軒下などにつるして貯蔵する。湿り気があると発芽・発根しやすい。水耕栽培すると簡単に発根し、染色体も大きいので、根端を利用した細胞分裂の観察にはもってこいである。染色体数は2n=16。

 タマネギなどのネギ類はイヌには有毒であり、血液を溶解させる作用があるという。人ではさまざまな効能があることが知られているが、イヌに与える餌には禁物である。ネギからいえば、食べられないための自衛策である。とすれば、タヌキはイヌ科なので、タマネギを食べないのであろうか? イノシシは? 食べるのは人間だけ?
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