アゼスゲ Carex thunbergii (カヤツリグサ科 スゲ属
 アゼスゲは北海道から本州に分布する多年草。ため池の湖岸、放棄水田、湿原の周辺、小川や河原などの沼沢地に生育する。地下茎で広がり、マット状の群落を形成することが多い。水位の安定した池では、湖岸から水上に張り出して浮きシバ状の群落を形成する。流れの緩やかな水辺に多いスゲの1つである。
 葉は柔らかく、幅は1.5〜4mmで、特に下部は粉白色を帯びることが多い。花は4月に咲き始め、6月頃に熟す。変異が多いので分類は難しい場合がある。
ハンノキ林中の開花したアゼスゲため池の湖岸で浮きシバ状に生育するアゼスゲ
アゼスゲの雄小穂アゼスゲの雌小穂雌小穂の拡大

種名一覧にもどる / 科名一覧にもどる / 雑学目次にもどる / HPにもどる