アイダガヤ Bothriochloa bladhii  (イネ科 ヒメアブラススキ属) 
 オアフ島の街外れ、路端にイネ科の植物が繁茂していた。かなり刈り取りに対して抵抗力がないと生育できない立地での生育である。ハワイでは Airport grass と呼ばれており、最初に侵入したのは空港なのであろうか、少なくとも時折刈り取りが行われる空港の草地に繁茂していたことは確かであろう。日光の良くあたる、砂質から粘土質の土壌まで広く生育ができ、刈り取りはたいへんとの事。
 アイダガヤの仲間にはいくつかの変種があり、全体としてはアフリカ、アジア、オーストラリア、中米など、熱帯から亜熱帯にかけて広く分布しており、日本では小笠原諸島に帰化している。株立ちとなり、立ち上がる傾向のある多年草で、葉の高さは40〜80cmになる。分布が広いので多くの英語名があり、Australian bluestemやCaucasian bluestemなど、bluestem(青い茎)が名前の一部に付くものが多い。
路傍に生育する アイダガヤ Bothriochloa bladhiiアイダガヤ Bothriochloa bladhii の花穂
花穂の拡大葉鞘口部節の毛
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