イヌシバ Stenotaphrum secundatum (イネ科 イヌシバ属
 ある庭園で、踏み込みに強そうな芝生があった。ちょうど開花しており、初見の芝生用植物であることがわかった。調べてみると、熱帯アメリカ原産のSt. Augustine grass あるいはBuffalo grass と呼ばれるものであった。茎は地表面を這い、長く伸びる。全草、葉鞘の口部を除いて無毛。9月から10月に出る特徴ある花穂は根棒状で直立し、長さ6〜8cm。片面に4〜5mmの小穂が肉質の花軸に埋め込まれている。熟すと節で離れ、そのまま落下するとのこと。
 アメリカではギョウギシバと並んで最高の芝生植物であるとのこと。しかし、根棒状の花穂が出ると歩いても邪魔になり、適度に刈り取りを行わなければならないのであろう。
イヌシバの芝生(花穂が出ている)イヌシバ
イヌシバの花穂花茎に埋め込まれた小穂花穂の背面

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