タマガワホトトギス Tricyrtis latifolia (ユリ科 ホトトギス属
 黄色い花を咲かせるホトトギスは10種ほどあるが、栽培に成功したことがない。岡山の乾燥と強い日射に耐えられないようで、花どころか葉を維持させるのにも苦労する。タマガワホトトギスは岡山県ではレッドデータブックに掲載されている種であり、岡山県ではまれにしか見られない。おそらく、ブナ帯の中部から上部にかけてのやや湿った場所に生育するのではないかと思う。
 タマガワホトトギスは本州から九州に分布する。撮影地である白山では、明るい樹林の林床に生育が見られた。花色は淡黄色で紫色の斑点がある。白山の植物は色白である傾向があり、このタマガワホトトギスも図鑑の黄色に比べ、色が薄い。花季は7月から9月。
タマガワホトトギス Tricyrtis latifolia (白山)タマガワホトトギス Tricyrtis latifolia (白山)
花披片の外片は内片より幅広い葉は無毛
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