アブラスギ Keteleeria davidiana (マツ科 アブラスギ属
 アブラスギは台湾・中国・インドシナ原産の高木で、高さ30〜40mに成長する。遠目にはモミなどとよく似た樹形である。材に油が多いそうで、和名はそのような意味であろう。ユサンの別名もある。葉は長さ2〜4cmで、マツ科の植物にしては幅が広く、扁平で広葉樹といってもよい形である。太陽高度の高い亜熱帯地域への適応ではないかと思う。花は、おそらく4月に咲き、秋に長さ5〜10cmの円柱形の球果(松かさ)ができるとのこと。長い紐状の雄花序が落ちていたが、おそらく本種のものであろう。若枝には褐色の毛が多い。
アブラスギの枝先葉は針葉樹にしては幅が広い
葉の裏面樹皮

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