10月15日、29日の土曜日に、植物園では恒例の秋の植物画教室を行いました。参加者は31名です。

前回と同様に初日の午前中は、植物をその場所でスケッチしてもらうことに挑戦してもらう予定でしたが、当日は小雨が降り始め、集合時間にはさらに雨が強まってしまいました。植物園スタッフはずいぶん悩みましたが、今回は残念ながら野外に出ることは中止させていただきました。そこで、午前中は植物園の波田園長が植物の構造を中心とした講義になりました。 波田園長は主に植物の生態を研究されており、個々の植物に関する知識を豊富にお持ちです。

 植物画はもともと植物図鑑を作成することを目的として発達してきました。植物図鑑で求められる図は詳細な植物の構造をはっきりと描くことです。つまり、実物より花びらの数が1枚多く書いてしまってはいけないわけです。そのため植物画を描く第一歩は描く対象の植物をじっくりと観察することが必要になってきます。波田園長はじっくり観察するポイントを科別に説明されました。植物画講師の西本先生も興味深く講義を受けておられました。

 

 午後からは、スタッフが採取してきた植物をモチーフに西本講師の指導の下、室内でスケッチをしてもらいました。

 

今回は、コバノガマズミ、アキグミ、アズキナシ、ソヨゴ等の赤くなる実をモチーフにしました。

お手本 

 2日目は、岡山理科大学の第21号館4階生物実験室で、スケッチの仕上げと彩色をしてもらい無事終了しました。

 

 

 今回、自然植物園は、初心者のための植物画(日貿出版社 著者 西本眞理子)を手本として使用しました。植物画にご興味のある方は書店に問い合わせて見て下さい。



 完成した絵は後ほどアップします。