11月11日(土)、18日(土)に、秋の植物画教室を行いました。参加者は24名でした。

11日はモチーフを選ぶところからスケッチまでを、18日は彩色を中心に行いました。11日のモチーフは岡山理科大学内で選んでいただきました。これは初めての試みです。岡山理科大学は緑が多く、春はサクラ、秋はどんぐりや色とりどりの実を見ることができます。そこで今回は参加者の皆さんに大学の地図をお渡しし、お好きなモチーフを選んでいただくことになりました。早速、枝切バサミを持ち教室を飛び出しました。
 教室のある建物(21号館)前から自衛隊側の坂道に沿って50mほど下っただけでモチーフになりそうな約10種類の植物を見つけることができました。皆さんのお好みは「シャリンバイ」「ノブドウ」でした。シャリンバイは直径約1cmの濃紺色の実が5-10個つき、ノブドウは実の色が水色から紺色などの違いが見られ1枝だけでさまざまな色の変化を楽しめることが注目を集めたようでした。

 
 
人気のあった2種 (左)シャリンバイ (右)ノブドウ
 
その他はアラカシ(左)、ハナミズキ(右)

 11日は早朝は晴れ間が見えていたのですが、集合時間の13:00頃になると多少雨がぱらついていました。ところが、モチーフ探しの時間になると雨は止み、一安心でした。坂道は急勾配がありますが、その代わりにモチーフが選び放題です。高枝切バサミも用意しました。
 

 教室に戻り、スケッチ開始です。「オアシス」と呼ばれるモチーフ固定スポンジを使って良い位置を決めます。何度もこの教室に通っている方もおられ、手馴れた様子でスケッチを進めていました。

  

 18日は、彩色を中心に行いました。教卓では西本先生が例としてお持ちくださった原画がありました。参加者の方々はうっとりとため息をつきながら見入っていました。その目の前では実際に西本先生が色つけのポイントを説明され、メモをとる方もおられました。その後、西本先生は参加者全員1人1人にアドバイスしていました。実際に自分の絵に手を加えていただいた方はその筆さばきと色の使い方にしきりに感心されていました。

 

 今回、自然植物園は、初心者のための植物画(日貿出版社 著者 西本眞理子)を手本として使用しました。植物画にご興味のある方は書店に問い合わせて見て下さい。



 完成した絵はこちらです。