2011年度教員免許更新講習
選択領域「屋久島の自然観察実習」

目的:自然を総合的(地質,植生,動物生態、水環境,
 人為的影響)に理解し,自然の仕組みの素晴らしさを
 いかに伝えるかを研修する.

日程:2011年8月26日(金)〜28日(日)

対象:自然観察、環境教育、体験型教育に興味のある
   小・中学校、高等学校教員の方

実習内容:
1日目:集合・開講式(屋久島環境文化センター、宮之浦)
   講義「屋久島の自然−気象、地質、植生−」
  「野外実習―地形と地質、水質」
   講義「顕微鏡使用法」、
  「まとめとディスカッション」
2日目:
 「野外実習―照葉樹林の植生と動物」
 「野外実習―中間針葉樹林の植生」
 「水質測定器具使用法」、
 「まとめとディスカッション」
3日目:
 「野外実習―水質からみた自然への人為的影響」
 「まとめとディスカッション」(評価テストを含む)
  閉講式(アンケートを含む)

受講教員:小学(4名),中学(9名),中・高(1名)
     高校(10名)




受講生の感想
(受講生の皆さんからいただいた感想の一部を紹介します。)

 森は生きている、ということが実感できた3日間でした。
今回の研修を受ける前日に一人で白谷雲水峡を登山したの
ですが、明らかに研修を受ける前と後では自分の森の見方に
大きな違いが生まれました。つまり、自然の「風景」として
だけ見ていたものが、生々しい「生き物」として目に入って
くるようになったのです。単に美しい美しくないではなく、
生物のダイナミズムに心から感動しました。

 生徒がこれまで得た経験の中で、地質、気象、土壌、苔、
生物の生存競争などの知識と結び付けて理解できたとき、
感動が何十倍にもなるのだと納得しました。私も生徒に,
自然を通して感動を共有できるよう、学びの過程を大切にし、
理科好きな生徒に育てることを目標にしたいと思います。

 見る・聴く・匂いを嗅ぐ・触る・味わう、まさに五感を
フル活用してのフィールドワークは目から鱗の連続でした。
実際に体験してみることの大切さを改めて知ることができ
ました。・・・この実習のもう一つの良さは、様々な教科,
校種の先生方と3日間寝食を共にして,その間に数多くの
情報交換ができたことです。専門の先生方のあくなき好奇心
や探究心には随分刺激されました。

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