岡山理科大学自然植物園


アキメヒシバ Digitaria violascens Link

  イネ科 Gramineae

アキメヒシバは8-10月に花をつける1年草である.ススキのように放射状に花序をつける.花をつけた頃から茎や実が褐色から赤紫色を帯びる.また,株は立ち上がらずに根元から広がって生育する.カチカチになった地面にも元気よく生育し,しばしば畑の雑草として駆除される.

近縁種に,「メヒシバ」や「コメヒシバ」がある.「メヒシバ」とは茎や実の色と茎に毛が無いことで区別される.「コメヒシバ」とは植物体が大きいことと頑丈なことで区別される.

日本には北海道〜沖縄まで幅広く分布する.九州以南の海岸には「ヘンリーメヒシバ」という帰化植物が生育している.この種は他のメヒシバの近縁種に比べ,花序が開かず,多年草であることが異なる.


Coll. A. Ohtani  September 24, 1997