岡山理科大学自然植物園


アオスゲ
Carex breviculmis R. Br.

  カヤツリグサ科 Cyperaceae

アオスゲは4月末−6月に花をつける単子葉植物である.雄小穂が太く棍棒状で,雌小穂とともにまとまってついているのが特徴である.アオスゲ近縁種は新種を含め30種ほどあるが,分類学者により意見が分かれることが多く統一した見解はない.また,一般にアオスゲ類は雌小穂の鱗片のノギが長いのでトゲトゲした印象を与える.

和名「アオスゲ(青菅)」.しかし,ほとんどのスゲ属植物は青い(緑色)である.このことはアオスゲは日本人にとって身近なスゲの1つであり,スゲ属植物の中でも比較的はやく認識されたのではないかと考えられる.

日本には北海道〜九州の山地〜平地に幅広く分布する普通種である.岡山理科大学の構内においても日当たりのよい斜面に生育しているのが見られる.

Coll. A. Ohtani  May 13, 1998