岡山理科大学自然植物園


アワボスゲ Carex brownii Tuckerm.

  カヤツリグサ科 Cyperaceae

アワボスゲは春に花をつけ,実(果胞)が完熟し,乾燥すると実が黒変する単子葉植物である.山地や林縁でまれに見られる.また,群生するが大きな集団とはならない.
近縁種にヤワラスゲがある.ヤワラスゲとは実(果胞)の先端(嘴)が短いことで区別できる.

和名「アワボスゲ(泡穂菅)」は雄小穂と雌小穂が接近してつき,雌小穂の実(果胞)が大きく,実同士がつまってついていることに由来する.

日本には北海道〜九州まで幅広く分布しているが個体数は少ない.

Coll. A. Ohtani  June 14, 1999 Coll. A. Ohtani  June 14, 1999