ハカタシダ　Arachniodes simplicior (Makino) Ohwi

　 オシダ科 Aspidiaceae

ハカタシダは林縁や林床に生育する常緑性のシダである．一箇所にまとまって生育することはなく，他種と雑種を作ることが知られている．変種として「オニカナワラビ」があり，枝先で区別する．

和名「ハカタシダ（博多羊歯）」は博多に分布するからではなく，葉の筋の様子が博多で生産されていた織物（博多織）に似ていることから．博多織とは生地上に縦長の模様や線が入っている美しい織物である．また，葉に斑が入っているものは観賞用に販売されている．

日本では北海道を除く，本州〜九州まで分布する．