岡山理科大学自然植物園


ヒメコバンソウ Briza minor L.

 イネ科 Gramineae

ヒメコバンソウは荒地や野原など幅広く生育する1年草.初夏〜秋にかけて小判状の小穂をたくさんつける.帰化植物であるが,その形のユニークさから「コバンソウ」とともに園芸用に栽培されることもある.「コバンソウ」はヒメコバンソウよりも小穂が大きい.

ヒメコバンソウはコバンソウ属にあり,コバンソウとともに1属を形成している.日本以外では原産国であるヨーロッパをはじめ約30種があると言われている.

日本ではほぼ全域に分布している.別名「スズガヤ」,確かに小判というよりも「鈴」の方がしっくりくる.

Coll. A. Ohtani  May 18, 1999