ヒメミカンソウ　Phyllanthus matsumurae Hayata

　トウダイグサ科 Euphorbiaceae

ヒメミカンソウは山道脇などの日当たりのよい場所に生育する１年草である．鳥が羽を広げたように枝を伸ばし，丸っこい葉をつける．夏から秋にかけて花を咲かせる．実は黄色を帯びる．このことから和名がつけられたようだ．

近縁種にはシマヒメミカンソウやコミカンソウがある．シマヒメミカンソウは琉球地方特有である．コミカンソウは雄蕊の数が3本でヒメミカンソウの2本より多いことで分類される．また，トウダイグサ科コミカンソウ亜科に属するが，トウダイグサ亜科とは子房の各室に２個の種子があることで区別されている．

日本には北海道を除く，本州〜九州に分布している．