岡山理科大学自然植物園


ヒメヤシャブシ
Alnus pendula Matsum.

 カバノキ科 Betulaceae

岡山県内特に県北で普通に見られる落葉樹である.葉の葉脈がはっきりしており,15-25対あるのがよくわかる.葉の裏には葉脈に沿って毛ある.雌雄同株.

4-5月頃に黄緑色の雄花が垂れ下がるようにしてつく.その後,9-10月頃になると受粉した雌花がマラカスのような楕円形の実をつける.

実は球果(きゅうか)とよばれる.球果ははじめ黄緑色であるが,完熟するにつれて黒っぽくなる.球果の大きさは近縁種の中では最も小さく長さ1-2cmである.

日本では九州を除いた,北海道〜四国まで分布している.


May 28, 1996 Coll. A. Ohtani  September 24, 1997 Coll. A. Ohtani  November 6, 1997