岡山理科大学自然植物園


ホソバナガハグサ Poa pratensis L. var. angustifolia (L.) Sm.

  イネ科 Gramineae

岡山県では県南を中心に分布している草本である.イチゴツナギ属に属し,近縁種には「ミゾイチゴツナギ」や「スズメノカタビラ」,「ナガハグサ」などがある.小さい小穂が集まってついているので全体的に繊細な印象を与える.

5-7月に小穂からおしべがのびて花粉が飛ぶ.雌雄同株で風媒花である.

基本種である「ナガハグサ」は北海道,本州,四国,九州と日本全域に分布している帰化植物である.「ホソバナガバグサ」をはじめとした「ナガバグサ」の変種や亜種などは多くの報告があるが,依然として検討の余地があるようだ.

Coll. A. Ohtani  May 14, 1999