岡山理科大学自然植物園


ホソムギ
 Lolium perenne L.

 イネ科 Gramineae

ホソムギは山地から人里でよく見られる多年草である.もともと日本原産ではなく,明治時代に牧草用として持ち込まれた種(ペレニアル・ライグラス)である.現在ではほぼ野生化しているが,ネズミムギなど近縁種との区別が困難である.

ネズミムギに比べ,葉が細く,小穂につく花の数が10個以下と少ないことで区別できる.初夏から夏にかけて花をつける.この花は花弁を持ったものではなく,おしべが成熟して花粉をつけることを指す.

日本には北海道〜本州まで幅広く分布している.近縁種にはネズミムギの他,「ドクムギ」がある.

Coll. Y. Hada  July 6. 1993