岡山理科大学自然植物園


イヌシデ
 Carpinus tschonoskii Maxim.

  カバノキ科 Betulaceae

イヌシデは山地で良く見られる高さ約10〜20mの落葉樹である.雌雄同株.幹に白条が縦に入っている.白条は幹の割れ目に地衣類が住み着いていることによる.春から初夏にかけてかんざしの飾りのような花をつける.秋には小葉が重なり垂れ下がり,その中に実(果穂)がある.これをめくっていくと5mmほどの実がある.

和名「イヌシデ」は「犬四手」で別名「シロシデ」や「ソネ」がある.近縁種に「アカシデ」があるが,アカシデとは葉に厚みがあり毛があることで区別する.また,アカシデの葉柄はその名のとおり「赤み」を帯びることでも区別できる.

日本には東北地方以南〜九州に見られる.

Coll. A. Ohtani  October 28, 1998