岡山理科大学自然植物園


イタドリ
Polygonum cuspidatum Sieb.et Zucc.

 タデ科 Polygonaceae

イタドリは日当たりの良い山道脇や斜面に普通に見られる多年草である.夏から秋にかけて花を咲かせ,その後大量の種子をつけているのを良く見かけることだろう.その種子は薄膜に包まれており,それが羽(翼)の役目を果たす.強い風が吹くと,それに乗って種子が飛ばされるのである.また植物体が1〜3mと小さいわりに葉がやや大きいことが特徴で,葉の長さは5〜15cm,幅5〜10cmある.

近縁種には「オオイタドリ」がある.オオイタドリはイタドリよりも葉が2倍ほど大きい.またさまざまな形の変異が多く,いくつかの変種と品種が報告されている.

日本には北海道〜九州まで幅広く分布する.

Coll. A. Ohtani  June 12, 1997 Coll. A. Ohtani  September 17, 1997 Coll. A. Ohtani  October 6, 1998