岡山理科大学自然植物園


イタチハギ
Amorpha fruticosa L.

 マメ科 Leguminosae

イタチハギは人里近くの山地で普通に見られる落葉樹である.樹であるが,植物体の高さは数mにしかならない.もともと帰化植物であり,森林回復のため植樹されてひろがった.鳥が羽を広げたような葉(羽状複葉)を持ち,中央部から小さい花が多数ついた花序を1〜2本伸ばす.この花序は遠目から見ると,真っ黒に見える.マメと同様,根に根粒菌を持ち他の種よりも養分を得やすいのでしばしば群生しているのが見られる.和名「イタチハギ」は「鼬萩」と難しい漢字を使う.別名「クロバナエンジュ(黒花槐)」ともいう.

日本には北海道〜九州まで幅広く分布している.分布というより植栽され,広がったと言うほうが正しいかもしれない.

Coll. A. Ohtani  May 13, 1998 Coll. A. Ohtani  September 9, 1997 May 29, 2006
May 29, 2006 May 29, 2006