岡山理科大学自然植物園


カキノキ
Diospyros kaki Thunb.

  カキノキ科 Ebenaceae

カキノキは庭木などで植えられ普通に見られる落葉樹である.近年,その品種が数多く開発されている.一般に幅の広い果実は甘く,縦長の果実は渋いことがいわれている.春,新芽を出し葉をつけ,初夏〜夏にかけて雌雄別々の花をつける.この花は雄,雌ともにつぼの先端が4裂したような形をしており,淡黄色〜クリーム色をしている.また,「カキノキ」の学名は「Diospyros kaki Thunb」で種小名が「kaki」とそのまま和名と同じである.

近縁種に「メマガキ」がある.マメガキはその名のとおり,直径2cmほどの小さく球形の実を付ける.この実が枝にへばりつくようになっている様は大変かわいらしい.しかし,その実は渋みのもとであるタンニンが大量に含まれているので食べることはできない.

日本には北海道と本州の寒い地方を除く,本州(南西地方)〜四国,九州と幅広く分布,植栽されている.

Coll. A. Ohtani  May 25, 1999 Coll. A. Ohtani  November 13, 1998