岡山理科大学自然植物園


カモガヤ Dactylis glomerata L.

  イネ科 Gramineae

カモガヤは人里に大群落をなして生育する多年草である.もともと帰化植物で,牧草として利用するために植えられたのが最初である.現在では日本全国に分布しているといわれている.植物体は大きいもので1m近くにもなる.夏に花を付け,下の標本写真のようなモコモコとした花序となる.「カモガヤ」の属する「カモガヤ属」は1属1種しかないが,カモガヤの亜種,変種などが数多く発表されている.
近縁種には「クサヨシ」がある.クサヨシとは葉鞘の形態で区別している.葉鞘の部分を横断すると,周辺がギザギザとなっている点が異なる.
また花粉症の原因の1つといわれている.

日本には北海道〜四国,九州に幅広く分布している.世界への分布も幅広く,暖帯〜温帯に生育している.

Coll. A. Ohtani  May 12, 1999