岡山理科大学自然植物園


ケネザサ
Pleioblastus shibuyanus Makino ex Nakai forma pubescens (Makino) S. Suzuki

  イネ科 Gramineae

ケネザサは日当たりの良い山道脇や林縁に普通に見られる多年草である.植物体は大きいもので人の背丈を越える.もともと「ネザサ」があり,そのうち葉の裏面に毛があるものを「ケネザサ」として区別したのがはじまりである.この毛はさわるとなめらかでさわり心地が良い.いったん生育すると根茎をのばして一面に広がっていく.登山道でも道の両脇になだれ込むようにして生えているのを見ることが多い.これは定期的に刈りとらなければならない.またこのような大きな群落ができると,木本類が育ちにくいという欠点がある.

日本には北海道と本州の寒い地方を除く,中部地方から四国,九州地方まで分布している.

Coll. Y. Hada  June 22, 1993