ケヤマハンノキ Alnus hirsuta Turcz.
カバノキ科 Betulaceae
ケヤマハンノキは山地などに生育している落葉性の高木である.高さ10〜20mにもなる.幹は灰黒色で裂けたようになっている.葉は丸く,葉縁がゆるくギザギザしている.葉裏に毛があるものと無いものが見られることがある.これは若い葉では毛が多くついているが,成長するにつれて減ってしまうことによる.毛の量に変異が多いといわれるのはこのことが原因と考えられる.また和名「ケヤマハンノキ」のごとく葉だけでなく枝にも毛がある.
近縁種にはハンノキやカワラハンノキがある.ハンノキとは葉の形が丸く先端がとがっていないこと,カワラハンノキとは葉のギザギザがあり比較的葉が薄質であることで区別する.またケヤマハンノキの変種として「ヤマハンノキ var. sibirica」が報告されている.
日本には北海道〜四国,九州まで幅広く分布する.
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