岡山理科大学自然植物園


コマユミ
 Euonymus alatus (Thunb.) Sieb. var. alatus forma ciliato-dentatus (Franch. et Sav.) Hiyama

 ニシキギ科 Celastraceae

コマユミは山地で普通に見られる落葉性の低木である.秋から冬にかけて紅葉し,落葉する.樹皮はごつごつして割れ目が白い筋のように見える.葉は長さ小指くらいから10cmほどになる.枝の基部には小さい葉が,先端になるにつれて大きい葉が多くなる.初夏に花をつけ,冬になると紅葉にあわせて実が熟す.この果実も真っ赤になり美しい.

コマユミは「ニシキギ:Euonymus alatus (Thunb.) Sieb.」の品種として記載されている種である.ニシキギとは枝にコルク質の翼(はみ出たような部分)がなくつるりとしていることで区別された.また,枝に翼があり葉の裏に毛があるのは変種として「ケニシキギ var. pilosus」として扱われている.マユミ:Euonymus sieboldianusとは花のつき方,果実が最大3つに分かれることで区別している.

日本には北海道〜本州,四国,九州まで幅広く分布している.

Coll. A. Ohtani  May 16, 1997 Coll. A. Ohtani  September  12, 1997 Coll. A. Ohtani  November 6, 1997