コナラ
Quercus serrata
Thunb. ex Murray
ブナ科
Fagaceae
コナラ属は温帯と暖帯を中心に分布し,世界各地の森林の主要構成種として重要なものが多く含まれている.これらは,ドングリの木としてなじみ深いものである.
コナラ属には常緑のものと落葉のものがあり,常緑のものをカシ,落葉のものをナラと呼ぶことが多い.
コナラは北海道南部から九州までの日本各地にごく普通にみられる.酸性や乾燥した土壌にも耐えて良く育ち,木を切り倒しても,切り株から新しい芽が出て育ち,成長も早いこと,良質の炭ができることから,古くから利用されてきた.しかし,炭としての利用が減少すると,コナラは用材としては質が悪いので,シイタケ栽培に利用される程度である.