岡山理科大学自然植物園


クサイチゴ
Rubus hirsutus Thunb.

  バラ科 Rosaceae

クサイチゴは山地や人里で見られる落葉性の低木である.植物体の大きさがひざ下以下であるため多年生の草本と考えてしまいそうになる.春になると日当たりの良いところに地下茎を伸ばして広がって生えているのが見られる.白い花弁が美しいが触るとすぐ取れてしまう.さらに茎や枝には短い毛がびっしりとはえている.葉は3-5枚1組でつき,葉縁には細かい鋸歯(ギザギザ)がある.また,葉は意外にやわらかい.花は先端のとがったどんぐり状のつぼみが開いて花弁が5枚つく.花弁は楕円形で長さ1-2cm.つぼみ時代のとがった部分はがくとなり,花弁の合間からのぞく.おしべはめしべの周りを取り囲むようにして多数つく.初夏には赤い実をつける.この実は良く見ると小さい小核果とよばれる実の集合体であることがわかる.味は甘酸っぱくて良い.

茎が草のように這うことからクサの名前がある.

日本には北海道をのぞく,本州,四国,九州まで分布する.

April 2005 花 April 2005 花(拡大)

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