クワクサ Fatoua villosa (Thunb.)Nakai

　クワ科 Moraceae

クワクサは人里に普通に見られる1年草である．植物体はひざ下くらい〜大きいもので約1m近くになることもある．クワ科に属する．これはクワ科は木本類と草本類の両方がある科の1つである．葉は楕円形，長さ5〜10cm，葉縁はゆるい鋸歯（ギザギザ）がある．また葉はやや柔らかく，表面には短い毛がある．茎はあるていどまっすぐ生えるが良く見ると枝や葉が出るごとに多少方向転換しているのがわかる．秋になると葉の基部に花をつけ，雄花と雌花が10個ほど集まってつく．花が咲くころから次第に茎が赤味がかってくる．花自体も雌雄ともに赤味がかっており，白く見えるのはおしべである．

日本には北海道をのぞく本州〜四国，九州，琉球地方に分布する．